広々としたスペースで、愛犬を自由に走らせたり、ほかの犬との交流を楽しんでもらうためにドッグランを利用する飼い主さんは増えています。しかし、初めてのドッグランで愛犬がほかの犬とトラブルを起こしてしまったり、呼んでもなかなか戻ってこなかったりすると、不安や困りごとが一気に膨らむものです。
実はドッグランは、自由に走り回れる反面、しっかりとしたマナーやルールを守らないと愛犬も周囲の犬たちもストレスを抱えてしまう可能性があります。本記事では「ドッグランでのしつけやマナーをどう身につければいいの?」「ほかの犬と仲良く遊べない場合はどうする?」といった疑問にお答えしながら、トラブルを避けて楽しく利用するためのポイントをQ&A形式で解説します。
大切なのは、犬の本能や心理を理解しながら、飼い主自身が適切な行動を取れるよう準備すること。ぜひ最後まで読んで、愛犬と一緒にドッグランでの時間をより充実させてください。
ドッグランを楽しむためのマナーと基本的なしつけ
ドッグランでは、犬同士が自由に触れ合う機会が増えるため、飼い主同士のトラブルも含めて、円滑なコミュニケーションが求められます。入場前に最低限のルールを確認したり、ワクチン接種やフィラリア予防を徹底するのは大前提。加えて、呼び戻し(リコール)や「待て」などの基本的なしつけが身についていると、急にケンカが起こりそうなときや、興奮しすぎたときに素早く対処できるでしょう。
また、犬にもそれぞれ性格があり、初対面の犬が苦手な子や活発すぎて他犬に飛びついてしまう子もいます。そうした個性を把握せずに、いきなりフリーで遊ばせると、吠え合いや追いかけ回しなどのトラブルにつながりがち。最初はリードを付けたまま様子を観察し、いけそうだと感じたら少しずつ行動範囲を広げるなど、段階的に慣らしていく工夫が必要です。
ほかにも、興奮しすぎたら一度クールダウンさせる方法を身につけておくと安心。飼い主が“落ち着かせる合図”を出して、一旦そばに呼び戻し、水分補給をしたり抱っこで休ませたりすれば、犬のテンションを適度にコントロールしやすくなります。こうしたマナーとしつけがしっかりしているほど、ドッグランでの時間はスムーズで快適なものになるでしょう。

円滑なあいさつのために押さえておきたいポイント
犬同士のコミュニケーションでは、まずはお尻のにおいを嗅ぎ合ったり、体の横から近づいたりする“犬ならではの挨拶”が重要です。いきなり正面から突進させないように、リードを持ったまま少し距離を取りつつ、互いの様子を見ながら近づけると衝突を避けやすくなります。
トラブルを防ぐ「呼び戻し」と「興奮コントロール」のコツ
ドッグランで想定外の出来事が起こったとき、飼い主が即座に愛犬をコントロールできるかどうかがトラブル回避の鍵になります。特に大切なのが「呼び戻し(リコール)」で、興奮して走り回っていても名前を呼べば戻ってくる状態が理想です。これを定着させるには、ふだんの散歩や室内トレーニングの段階から徹底した練習が不可欠。成功したら必ずご褒美を与え、「呼んだらいいことがある」と犬に学習させることが大切です。
さらに、「興奮コントロール」を習得することも欠かせません。犬が楽しそうに走るのは良いことですが、度が過ぎると周りの犬を追いかけ回したり、過度な吠えや噛みつきを誘発してしまう恐れがあります。そんなときこそ、飼い主がしっかり落ち着いた声で呼びかけ、一度呼び戻しを行ってテンションを下げることが肝心。少し愛犬が興奮しすぎていると感じたら、ドッグランの外に出てクールダウンするなど、環境を変えてリセットしてみるのも効果的です。
「相手の犬が嫌がっているのに、うちの子がしつこく追い回す」という状況を放置してしまうと、やがて大きなケンカに発展しやすいもの。ドッグランは飼い主同士の協力関係も大切ですが、まずは自分の愛犬をきちんとコントロールできるよう準備しておくことで、トラブルリスクを大幅に減らせるでしょう。

しつこい行動のサインを見逃さない
犬同士が遊んでいるように見えても、一方が尻尾を下げて逃げ回っている場合は“嫌がっているサイン”かもしれません。相手の犬が困った表情や姿勢を示しているなら、すぐに呼び戻しをかけて止めさせるのがベター。早めの介入がケンカやケガを未然に防ぎます。
Q&A:ドッグランでよくあるお悩み
Q1:ほかの犬に吠えかかってしまいます
まずは距離を取って落ち着かせてあげることが重要。リードを付けたままドッグラン周辺で慣らし、少しずつ距離を縮めてみましょう。吠えずに上手に接近できたら、その瞬間を逃さず褒めてご褒美を与えることで“吠えないほうが得”と学習させます。
Q2:呼び戻しが全然できず、捕まえるのに苦労します
普段の散歩や室内で「名前を呼んで褒める→ご褒美」を徹底し、“呼び戻し=いいことがある合図”を定着させましょう。ドッグランなど興奮しやすい環境では、一気に難易度が上がるため、最初は短い距離から成功体験を積み重ねていくと効果的です。
まとめ
ドッグランで楽しく遊ぶためには、犬同士の相性やマナーを考慮しつつ、飼い主が愛犬をコントロールできるようになることが大切です。基本的なしつけ(呼び戻しや待て)をしっかり身につけ、愛犬の興奮度合いを観察して早めにクールダウンさせるなどの対策を取れば、トラブルを大幅に回避できるでしょう。
「自由に走らせたい」という気持ちは大切ですが、周囲との調和や犬同士の微妙なサインを尊重する姿勢がさらに重要。焦らず段階を踏んで練習を重ねれば、愛犬にとっても飼い主にとっても居心地の良い場になるはずです。ぜひ今日から実践してみてください。ルールとマナーを守りつつ、ドッグランを思いきり満喫しましょう!
