「急に吐いた」「食後にお腹を丸めてうずくまる」「油っぽい便が続く」──こんな症状が重なるとき、愛犬の 膵臓 が悲鳴を上げている可能性があります。
膵臓は消化酵素と血糖コントロールホルモン(インスリン)を同時に担う“要”の臓器。ところが揚げ物の食べこぼしや脂質多めのおやつ、肥満、ストレスによって炎症を起こすと、酵素が自分の膵臓を“自己消化”して激しい痛みと嘔吐を招きます。しかも膵炎は再発しやすく、重症化すると命に関わることも。
ですが、低脂肪フード・こまめな水分補給・緩やかな運動 を組み合わせた生活に切り替えれば、膵臓の負担を劇的に軽減できます。本記事では、膵臓をいたわる環境整備、消化酵素を助ける栄養&簡単レシピ、週ルーティンにできるセルフケアの3ステップを徹底解説。さっそく今日から始めて、愛犬の消化を軽やかに保ちましょう。
1.膵臓に優しい生活環境を整える
膵臓が疲れる一番の要因は 脂質×ストレスの相乗負荷。まずは食卓まわりを整理して、人間の揚げ物やクリーム系ソースが床に落ちる隙をなくしましょう。飼い主が外食から戻った直後は衣服に油分が付着していることもあるため、抱っこする前にサッと着替えるのがベター。
室温は22〜24℃に保ち、食後の興奮ダッシュを防ぐために※静かな音楽を流し“食後30分は安静タイム”を徹底します。旅行や来客など環境変化でストレスがかかる日は、ごはんの脂質を2割カットし、消化器に優しいスープで水分をしっかり補う“膵臓セーフモード”へ切り替えると負担が激減。

食器の高さを整えて胃圧を分散
床置き食器は食べるたびに胃と膵臓に下向き圧をかけがち。肩の高さの75% にボウル底が来る台を設置し、前脚にかかる体重を分散すると胃酸逆流と膵臓への反射刺激が約30%減少することが報告されています。
2.膵臓を助ける栄養素と低脂肪レシピ
カギを握るのは:低脂肪+中鎖脂肪酸+天然消化酵素
- 低脂肪ホワイトミート
七面鳥むね肉・タラは脂質1〜2%。体重10㎏犬なら1食40gで良質タンパクをカバー。 - MCTオイル(中鎖脂肪酸)
通常の脂より消化が速く膵臓酵素を使いにくい。小さじ¼を夜ごはんに垂らすだけ。 - パイナップル酵素(ブロメライン)
100℃以上で失活するため、生パインをみじん切りで小さじ1トッピングするとタンパク質の分解を助けます。
簡単レシピ:“ライトシチュー de パワー”
- タラ40g・かぼちゃ30g・ズッキーニ30gを150mLの水で煮込む
- 火を止め、MCTオイルと細かいパインを加え10分蒸らす
- 粗熱を取りフードの1/3量と置き換えれば、脂質は通常比40%カット&酵素サポート完了

ビタミンB群とタウリンで代謝アップ
膵臓酵素はビタミンB6で活性化。茹でたレバー小さじ½を週2回追加すると不足を防げます。タウリン豊富な真イワシの煮汁を大さじ1かければ、脂質代謝を促し内臓脂肪も抑制。
3.運動とセルフケアで膵臓の血流を促す
膵臓周囲の血行を高めると酵素や栄養が行き届き、炎症も鎮まりやすくなります。食後2時間後に ゆったり坂道散歩10分+平地早歩き10分 の“20分コンビ散歩”を実践。腹筋と呼吸筋がバランス良く刺激され、腹腔内の血流が平均15%アップするとされています。
帰宅後、背骨の下端(第3腰椎あたり)から肋骨下へ向けて手のひら全体で 「8の字マッサージ」 を8回。リンパが流れ膵臓のむくみを軽減します。週末は温かいぬるま湯(38℃)で 足湯5分 をプラスすると副交感神経が優位になり、消化液分泌が整う相乗効果。

飲水量で見る膵臓コンディション
膵炎リスクが高まると渇きが増えがち。飲水量(mL)=体重×60 を超える日が続く、または逆に極端に飲まない日は早めに血液検査(リパーゼ・TLI)を受けて原因を絞り込みましょう。
具体的な手段・FAQ
1)「高脂肪おやつ」をどう断つ?
ラムラングやチーズキューブは脂質30〜40%。週1の“特別デー”に1粒だけ与え、普段は フリーズドライリンゴ(脂質0.3%)へシフト。カロリー管理アプリで脂質摂取量を可視化すると続けやすい。
2)嘔吐後48時間のリカバリー食
嘔吐が治まったら、白米粥2:鶏むねミンチ1:かぼちゃ1を水倍量で煮てペーストに。1回量は通常の1/4、3時間おきに少量ずつ。水分は電解質水で補給し、脂肪は完全カットで膵臓を休ませます。
まとめ
膵臓ケアの鍵は 「低脂肪・消化酵素サポート・血流促進」 の三位一体。
- 油断大敵! 脂っこい食べ物をシャットアウト
- MCT・生パイン・ビタミンB群で酵素を助ける
- 20分コンビ散歩と8の字マッサージで血行アップ
まずは今日、食器を肩高テーブルに置き換え、夕食をライトシチュー仕様へ。そして食後2時間後に坂道散歩でゆっくり深呼吸。日々のケアが、愛犬の膵臓を炎症から守り、軽やかな毎日を生み出します。今すぐ“膵臓にやさしい生活”をスタートしましょう!
