【犬のしつけQ&A】夜中に吠える!“夜鳴き”をやめさせるコツ

夜中に突然ワンワン! ご近所の手前あわてて飛び起き、なだめても数分後にまた鳴き出す――。睡眠不足とストレスが重なり、「どうしたら静かに寝てくれるの?」と悩む飼い主さんは少なくありません。

犬の夜鳴きは**「警戒心」「孤独不安」「生活リズムの乱れ」**など複数の要因が絡み合うため、単に叱るだけでは改善が難しい行動です。この記事では夜鳴きが起こる仕組みをひも解きつつ、環境調整 × 生活ルーティン × 段階トレーニングで静かな夜を取り戻す手順をQ&A形式で解説します。ぜひ今日から実践し、飼い主も愛犬もゆっくり休める毎日を手に入れましょう。


なぜ夜鳴きする?犬の本能と引き金

犬の祖先オオカミは夜行性寄りの暮らしで、暗闇の物音に敏感に反応して仲間に危険を知らせてきました。現代犬にもこの**“夜の警戒スイッチ”**が残っており、わずかな物音や光で吠えやすい状態になります。加えて――

  • 孤立不安:群れで眠る本能があるため、飼い主と離れて寝ることに不安を覚える犬ほど夜鳴きしやすい。
  • エネルギー余り:日中に十分な運動や知的刺激を得られないと、夜になっても覚醒度が高く、吠えてストレスを発散しがち。
  • 生活サイクルのズレ:夜遅い食事や不規則な就寝時刻は体内時計を乱し、夜間活動が増える一因に。

ポイント:原因が複数重なっている場合が多いため、「まずは何を減らせるか」を切り分けて考えると対策が立てやすくなります。

最も影響が大きい3大トリガー

  1. 深夜の物音・光(車の音やヘッドライト)
  2. 飼い主と別室で寝る孤立環境
  3. 十分に発散できていない運動・嗅覚探索不足

これらに心当たりがある場合は、以下の手順で優先的にアプローチしましょう。


夜鳴き防止!3ステップ対策プログラム

Step 1.“静かで安心”の寝室環境を整える

  • クレート or ベッドの位置を工夫:人の寝室の近く、もしくは同室の暗がりで外音を遮断すると安心度UP。
  • 遮音・遮光アイテム:厚手カーテン+ホワイトノイズマシンで外刺激をカット。
  • 夜間用フェロモン※:犬用アピージングフェロモン拡散器でリラックス効果を底上げ。

※個体差があるため2週間ほど試用して効果を確認。

Step 2.就寝前“15分ルーティン”でエネルギーと心をクールダウン

  1. におい嗅ぎ散歩 10 分:寝る直前に軽い探索歩行で嗅覚疲労を与える。
  2. ノーズワークマット 3 分:室内でフードを探させ脳を使わせる。
  3. マッサージ 2 分:肩甲骨周りをゆっくり撫で、副交感神経を優位に。

毎晩ほぼ同じ手順で行うと、体内時計が“この後寝るモード”に同期しやすくなります。

Step 3.夜鳴き時の対応ルールを統一

  • 無言で一度だけ確認:体調・トイレ異常がないか即チェックし、問題がなければ目を合わせず退室。
  • 鳴き止んだ瞬間に遠隔でご褒美:ドア越しにそっとフードを投下、もしくは自動トリーツマシンで“静かにすると良いことが起こる”を強化。
  • 鳴き続けても叱らない:声かけや接触は“大きな報酬”となり行動を悪化させる恐れ。

Q&A:夜鳴きのお悩みを解決

Q1:深夜2~4時に毎日鳴きます。昼間よく寝ているせい?

その可能性大。日中に散歩+知育玩具で活動量を増やし、昼寝を細切れに分散させて“夜にまとめて寝る” ペースへシフトしてみましょう。

Q2:クレート横で寝れば鳴きませんが、毎晩は大変…

段階的に距離を広げる「リトリート法」を。1週間ごとに布団→簡易ベッド→廊下…と30 cmずつ離れ、静かに眠れたら翌週も距離を延長します。


追加のヒント

  • 就寝前のフードは量を控えめに:満腹過ぎると夜間の排泄欲求や胃もたれで落ち着きづらい。
  • シニア犬は痛みチェック:関節痛・内臓不快が夜鳴きを誘発するため、定期検診を。
  • 防犯灯は暖色に交換:青白い光は犬の目に刺激になりやすく、暖色LEDのほうが眠りを妨げにくい。

まとめ

夜鳴きは
①夜間警戒本能 ②孤立や不安 ③生活リズムの乱れ
が強化して起こります。

  1. 外刺激を遮る安心寝室を準備し、
  2. 就寝前15分ルーティンでエネルギー&興奮を落ち着かせ、
  3. 鳴いても報酬ゼロ/静かだとご褒美の一貫対応を徹底――

この3ステップを1~2か月継続すれば、多くの犬は“鳴かずに眠る”成功体験を蓄積します。叱るより、眠る環境と望ましい行動の強化 がカギ。ぜひ今日から取り組み、静かな夜と爽快な朝を取り戻してください!

この記事を書いた人

ANK一般社団法人