玄関で友人を迎えた瞬間、愛犬が勢いよくジャンプして相手の服を汚してしまった――。
「嬉しい気持ちは分かるけれど、怪我やトラブルが心配」「小型犬でも高齢者や子どもに当たれば危険…」と頭を抱える飼い主さんは少なくありません。犬が人に飛びつくのは “強い社会的動機”+成功体験 が原因で、一度クセになると自分からやめるのは困難です。
この記事では 「なぜ飛びついてしまうのか?」 を本能と学習の面から解説しつつ、環境設定 × 代替行動 × 場面別トレーニング で再発を防ぐ方法をQ&A形式で紹介します。今日から実践し、安心してゲストを迎えられる日常を手に入れましょう!
なぜ人に飛びつく?犬の本能と学習メカニズム
- 社会的挨拶本能
- オオカミは帰巣した仲間の口元を舐めて食べ物をねだる習性があり、現代犬はそれを“顔に近づくジャンプ”で代用。
- 興奮行動の強化
- 飛びついた瞬間に撫でてもらえた・笑ってもらえた経験があると、「ジャンプ=注目がもらえる」と学習。
- エネルギー余り & 自制心不足
- 散歩前後の高揚や運動不足の日は衝動が強まりやすい。
ポイント:叱責や押し返しは「構ってくれた!」と誤解されやすく、かえって行動を強化する恐れがあります。
トリガー別影響度チャート
| トリガー | 影響度 |
|---|---|
| 帰宅直後の飼い主 | ★★★ |
| はしゃぐ子ども・来客 | ★★★ |
| 散歩出発前の興奮 | ★★☆ |
| 飼い主がしゃがんで呼ぶ | ★★☆ |
| 退屈・エネルギー過多 | ★★☆ |
飛びつき防止!3ステップ対策プログラム
Step 1.“飛びつけない環境”を整える
- ドア前に ベビーゲート を設置し、来客と犬の間にワンクッション。
- リードを付けた状態で挨拶させ、物理的にジャンプ成功を防ぐ。
- 帰宅時は落ち着くまで 無視→四つ足が床に着いた瞬間だけ褒める ルール徹底。
Step 2.“オスワリ挨拶”を先に教える
- 静かな環境で 「オスワリ」⇨アイコンタクト⇨ご褒美 を反復。
- 別室から家族が入室→座っていられたら即ご褒美。
- 成功率8割以上で、来客役を増やし難度をUP。
ルール化:「前足が床に着いていたら構ってもらえる」「座れば最高のご褒美」を刷り込む。
Step 3.興奮シチュエーション別リハーサル
- 散歩前:扉前でオスワリ → 開けても立ったら閉め直し、“落ち着かないと外に出られない”を学習。
- 来客時:ベル⇨マット指示 ⇨ 座って待てたらゲストが入室し静かに撫でる。“マット=成功ゾーン” を強化。
- 帰宅後:飼い主が背を向け無反応 → 四つ足が着いた瞬間に小声で褒め、撫でやおやつ支給。

Q&A:よくあるお悩みを解決
Q1:小型犬で危険性は低いけどマナーとして直したい…
サイズに関係なく年配者や子どもを驚かせる恐れが。トレーニングは同じ手順で可能。体が軽いぶんリード&ご褒美の切り替えがしやすく、成功体験を積む速度は速い傾向です。
Q2:飛びつきを無視していたら爪で引っかかれ服が破損!
無視だけでは行動代替が不足。「座れば褒められる」 と並行し、爪切り・足裏の毛カットでダメージを最小化しながら練習を進めましょう。
追加のヒント
- 先取り運動:来客前に10分のノーズワークで嗅覚疲労を起こし、興奮閾値を上げる。
- ハーネス+フロントアタッチ:胸前リードでジャンプ時の体勢をコントロールしやすい。
- ゲストにも協力依頼:「犬が座ったらだけ撫でてください」と一言添えると学習スピード倍増。
まとめ
飛びつき癖は
①挨拶本能 ②注目という強い報酬 ③興奮エネルギー
が組み合わさって強化されます。
- 物理的に飛びつけない環境づくり
- オスワリやマット待機を“先に”教え、褒める
- 興奮シーンを再現し、小さな成功を積み重ねる
この3ステップを数週間続ければ、「跳ぶより座った方が得」の認識に書き換わります。叱責より 望ましい行動を強化 がカギ。今日からトライし、誰に会っても安心の“スマート挨拶犬”を目指しましょう!
