待ちに待った“愛犬を迎える日”。胸が高鳴る一方で、「本当にうまく世話できるだろうか」「夜泣きやトイレは大丈夫かな」と不安もつきものです。とくに飼い始めの最初の1週間は、犬にとって一生の安心感を左右する“適応期間”と言われ、ここでの対応次第で人との信頼関係や問題行動の有無が大きく変わります。
本記事では、迎え入れ当日から7日目までに押さえておきたい環境づくり・お世話のポイント・トレーニングの始め方を、日別のタイムライン形式で詳しく解説。子犬だけでなく成犬や保護犬にも共通する「安心を与えるコツ」をまとめました。
この記事を読めば、愛犬も飼い主もストレスなく“家族デビュー”を果たせるはずです。ぜひ最後までチェックし、今日から実践できる小さなステップで最高のスタートを切りましょう。
Day0:迎え入れ前日の最終チェックリスト
犬が来る前夜は、ワクワクと同時に準備不足がないか不安になるもの。まず確認したいのは安全な導線です。コード類や誤飲しやすい小物を目線の高さから排除し、ケージ・サークル・ベッド・トイレを設置して“犬専用ゾーン”を明確にしましょう。特に子犬や保護犬は新しい環境に緊張し、狭く囲われた空間のほうが落ち着きやすい傾向があります。
次に必要なのがライフラインの整備。水皿は転倒しにくい重めの陶器、フードはブリーダー・保護団体から指定された物を用意し、急なフード変化でお腹を壊さないようにします。最後に、家族全員が接し方と役割分担を共有すること。抱っこの頻度、声かけのトーン、夜中の見守り担当など細部まで決めておくことで、犬が混乱せず安心しやすくなります。

迎え入れバッグの中身
お迎え時には、万一の粗相用トイレシート、ウェットティッシュ、給水ボトル、安心毛布を持参すると安心です。移動時間が長い場合は、休憩場所を事前に確認しつつ車内温度の管理を徹底しましょう。移動中は極力話しかけすぎず静かな環境を保つと、犬は新しい匂いや音を落ち着いて受け入れやすくなります。
Day1:到着~24時間の過ごし方
家に着いたら、まずはサークル内で周囲を眺めさせる時間を取りましょう。家族が次々抱き上げたり、室内を歩き回らせたりすると刺激が多すぎて不安を増幅させてしまいます。犬が自ら匂いを嗅ぎ、ベッドに腰を下ろすなどリラックスサインを出すまでそっと見守るのが鉄則。食事は少量から与え、食べ残しても無理強いは禁物です。夜は照明をやや落とし、静かなBGMを流すと落ち着きやすいという報告も。子犬の夜鳴きには、隣室から優しく声を掛ける、湯たんぽで母犬の温もりを再現するなど“過干渉にならない安心感”を心がけましょう。
観察ポイント
・水の飲み方がぎこちなくないか
・排泄のリズムと回数
・寝息が荒くないか(呼吸数/分をチェック)
NG行動リスト
・到着直後にシャンプーや長時間の散歩
・興奮状態でのおやつ連発
・夜鳴きに対しケージから出してしまう
Day2–3:基本トイレトレーニング開始
犬が環境に慣れ始める2日目は、トイレ誘導のゴールデンタイム。起床後・食後・遊び後・昼寝後の4大タイミングを逃さずトイレに連れて行き、成功した瞬間に静かに褒めてご褒美を与えます。失敗しても片付けを淡々と行い、声を荒げないことで犬は“トイレ=褒められる場所”と学習しやすくなります。同時に短時間の室内リードウォークで、「人と行動を共にする楽しさ」を刷り込んでおくと後の散歩導入がスムーズです。

成功率アップのコツ
排尿ポーズを見逃さないよう、床を嗅ぎ回る仕草やクルクル回る前兆を覚えると成功率が急上昇。夜間はケージを狭めにして寝床とトイレスペースを分けると汚しにくくなります。子犬であれば一晩に数回排泄することもあるため、就寝前にトイレへ誘導するだけでも後の片付けが楽になるでしょう。
Day4–5:社会化とハンドリング入門
ワクチンプログラム途中でも、抱っこやバッグに入れて屋外の音・匂いを経験させる抱っこ散歩は社会化に不可欠。宅配便の音・車通り・子どもの笑い声など、生活音を優しい声かけと組み合わせて提示し“怖くない体験”として積み重ねましょう。
並行して、肉球や口周りを軽く触るハンドリング訓練を1日3セット。1〜2秒触っておやつ→離すを繰り返すと、将来の爪切りや歯磨きが格段にラクになります。ここで大切なのは「嫌がったら即リリース」のルール。無理強いは逆効果となり、触られることへの恐怖心を植え付けてしまいます。
社会化のチェックリスト
・家族以外の人に会う/男性・女性・子ども
・様々な床素材(芝・砂利・タイル)を歩かせる
・遠くの犬を見せ、過度に興奮しない距離で褒める
ハンドリングのご褒美例
・極小サイズのジャーキー
・ゆでササミの細切れ
※噛む力が弱い子犬やシニア犬はペースト状おやつで代用可
Day6–7:簡単コマンドとルーティン確立
最初の一週間が終わる頃には、犬も生活リズムを把握しはじめます。このタイミングで「おすわり」や「アイコンタクト」といった基礎コマンドをゲーム感覚で導入しましょう。成功→即ご褒美→解放をテンポ良く繰り返し、1セッション1分以内に抑えるのが飽きさせないコツ。
さらに、毎日同時刻に食事・トイレ・就寝を繰り返すと、犬は体内時計が整い安心して過ごせるように。これがいわゆる“ルーティン”であり、問題行動予防にも直結します。週末にはかかりつけ候補の動物病院を訪れ、体重測定や健康チェックを依頼しておくと緊急時も慌てずに済みます。

1週間以降のステップアップ
ここまで順調に進んだら、レベル2の刺激として短時間のリード散歩へ移行します。最初は自宅近辺を5分歩く→翌日は8分と、“ほんの少しだけ”距離を伸ばすのがポイント。突然長距離散歩に連れ出すと、疲労と興奮で夜中に鳴き続けるケースがあるため注意しましょう。
まとめ(結論)
最初の7日間は、愛犬との長い人生における“土台づくり”の期間です。
- Day0で安全環境と家族ルールを整備
- Day1で安心できる居場所を認識
- Day2–3でトイレと“人といる楽しさ”を学習
- Day4–5で社会化とハンドリングの基礎を習得
- Day6–7でコマンドと生活リズムを確立
このステップを丁寧に踏むことで、犬は家族を信頼し、飼い主も自信を持ってケアを続けられます。ぜひ今日から実践し、愛犬との一歩一歩を楽しみながら深い絆を築いてください。
