【犬のしつけQ&A】甘噛みがなかなか治らないときの対策とコツ

愛犬の甘噛みがエスカレートして、ついイライラしてしまうことはありませんか?子犬の頃はじゃれ合いの一環として軽い噛みつきが見られるのは自然な行動です。

しかし、成長するにつれて力が強くなると、ちょっとした甘噛みでもケガに繋がったり、物を壊してしまったりとトラブルが増えてしまうことも。飼い主としては「甘噛みをやめさせたい」と思う一方で、単純に叱りつけるだけでは逆効果になってしまう場合が少なくありません。

本記事では、犬が甘噛みをする理由と対処法をQ&A形式で分かりやすく解説します。実は、噛む行動は犬にとってコミュニケーションストレス発散の手段でもあるため、その背景にある本能や心理をしっかり理解することが肝心です。正しい方法で対応すれば、飼い主との信頼関係を深めながら甘噛みを減らしていくことができます。

ぜひ最後まで読んで、今日から実践できる対策を取り入れてみてください。上手にしつけられれば、愛犬との日常がさらに楽しく、安心できるものへと変わるはずです。


なぜ犬は甘噛みをするの?その背景にある本能

犬の甘噛みには、「遊び」「コミュニケーション」「歯の生え変わりによるむず痒さ」など、さまざまな理由が考えられます。特に子犬期は、兄弟犬とじゃれ合いながら噛む強さを学び、お互いに社会性を育んでいく過程があります。しかし、一匹で飼われるケースではその機会が少なく、加減を覚えるタイミングを逃してしまうことが多いのです。

また、オオカミを先祖に持つ犬には、口を使って物を捕まえたり、口にくわえて意思表示をする本能が残っています。これがエスカレートすると、飼い主の手や足を噛んで注意を引こうとする行動が習慣化する場合があります。犬が甘噛みをする背景には「もっと遊んでほしい」「何かを訴えたい」「退屈やストレスを発散したい」といった欲求が隠れていることもあるのです。

まずは「なぜうちの犬は甘噛みをするのか?」を冷静に観察し、その行動の根底にある気持ちや環境要因を把握しましょう。漠然と叱るだけでは、犬にとっては「なぜ怒られているのかわからない」状態になってしまい、逆にストレスを増幅させる可能性があります。

甘噛みを通じて犬が得ているもの

犬にとって甘噛みは、噛む感覚を確かめる行為でもあり、遊びや意思疎通の一部です。特に子犬は成長の過程で口に触れることで世界を学ぶため、噛むこと自体が楽しい体験になりがち。そこで強く叱ってしまうと、犬は飼い主との関係に不安や恐怖を感じ、さらに問題行動がこじれる可能性もあります。


甘噛みを抑えるためにまず試したい3つのステップ

甘噛み対策には、「タイミングを逃さずにやめさせる」「遊び方を工夫する」「無理に叱らず適切な反応をする」の三つが基本です。

まずは、甘噛みした瞬間に「痛い」「ダメ」という短い声掛けをして、一時的に遊びをストップしましょう。これによって、犬は「噛むと楽しい時間が終わってしまう」と学習します。ただし、やりすぎると犬のテンションが逆に上がる場合もあるので、声は大きすぎず落ち着いたトーンを意識するのがポイントです。

次に、遊び方を工夫しましょう。噛むこと自体を完全に否定すると、犬の欲求不満に繋がることがあります。そのため、ロープなどの“噛んでOKなおもちゃ”を用意し、人の手や足ではなくおもちゃに噛む感覚を満たしてもらうと良いです。このとき、犬がオモチャを噛んでいる最中は大いに褒めてあげることで、“正しい噛み場所”を教えることができます。

最後に、無理に叱らない反応を心がけましょう。犬の甘噛みに対し過剰に怒ったり強く叩いたりすると、犬が恐怖心や攻撃性を抱きかねません。あくまでも「噛んだら楽しいことが止まる」「噛まないでいれば褒められる」というメリハリで対応することで、犬自身が“人を噛まない”選択をしやすくなります。

ストレス発散が鍵になる理由

甘噛みをする犬の多くは、エネルギーが有り余っていることが少なくありません。散歩の時間や遊びの時間が足りないと、運動欲求が満たされず、それを噛む行動で発散しようとします。十分に体を動かしたり、頭を使うトレーニングを取り入れると、甘噛みの頻度が減るケースも多いです。


飼い主がよく悩むQ&A

Q1:噛み癖がひどく、痛くて遊びを中断せざるを得ません

遊びを中断するのは正しいアプローチですが、その後にすぐ噛んでいいオモチャを与えてリダイレクト(噛む対象の転換)をするのがポイントです。「噛む行動は否定しない。でも人の手を噛んだら楽しい時間が終わる」というルールを一貫して続けてみてください。

Q2:叱ってもまったく効果がなく、余計エスカレートする気がします

叱りが逆効果になる場合は、愛犬が「人の反応すら面白い」と感じていることも。まずは「噛んだら飼い主が遊びをやめる」ことで、望まない行動に対して一切の注目を与えないようにしましょう。落ち着けたタイミングで正しい噛み方を褒める流れを徹底してください。


甘噛み克服のために取り組みたい追加アドバイス

甘噛み対策には、「噛んでいい場所」と「噛んではいけない場所」を明確に区別するトレーニングが有効です。そのために、おやつを使った誘導ハンドコマンドを活用すると、犬とのコミュニケーションが円滑になります。

具体的には、犬が落ち着いているときに「噛んでいいオモチャ」を見せて「ゲット」などの指示を出し、噛む行為を肯定してあげます。逆に、人の手を狙ってきたらすぐに「ストップ」や「痛い」と一言伝え、遊びを止めるという流れを一貫して続けましょう。

このとき、飼い主の態度がブレないことがとても大事です。家族の中に「甘噛みくらいならいいよ」と許容してしまう人がいると、犬が混乱して「噛んでいいとき」と「怒られるとき」の線引きが曖昧になります。全員が同じルールで接することで、犬も学習しやすくなり、しつけがスムーズに進むでしょう。

また、甘噛みの背景には退屈や運動不足が潜んでいる場合もあるため、散歩やおもちゃを使った遊び、引っ張りっこ、頭を使うトレーニングなどを十分に行い、犬のストレスやエネルギーを発散させることも忘れないようにしてください。日常生活で満たされる欲求が増えるほど、余計な噛みつきは減少していく傾向が大きいです。

褒めるタイミングを逃さない

犬は「飼い主が喜んでくれているかどうか」を瞬時に察知する能力があります。甘噛みをしなかったり、噛む力をセーブできたときには、すぐに褒めたりおやつを与えたりするのが効果的。正解の行動を示したタイミングを見逃さずに報酬を与えるほど、犬は「これが正解」と理解していきます。


まとめ

甘噛みは、犬が本来もつコミュニケーションや遊びの一部であるだけに、完全に「噛む」行動を否定するのは難しい面があります。しかし、「どのくらいの力で、どこを噛んでいいのか」を飼い主が正しく教えてあげることで、危険性やトラブルを最小限に抑えられます。

大切なのは、噛んだ瞬間に上手に反応をコントロールし、噛まない行動を褒めること。それに加えて、オモチャや運動の工夫でストレス発散や噛む欲求を満たしてあげれば、甘噛みの頻度は徐々に減少していくはずです。

もし行き詰まるようなら、ドッグトレーナーや獣医などの専門家に相談するのも良い手段。焦らず、根気強く続けていくことで、愛犬とより安心して触れ合える楽しい時間を共有してください。ぜひ今日から実践し、一緒に甘噛み克服を目指しましょう!

この記事を書いた人

ANK一般社団法人